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BE THERE

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傷付いても止まらない 情熱を抱きしめて。

相変わらず更新時間が定まりません、BE THEREです。仕事です。察して下さい。

DQ5は一周目をクリアしました。エスタークも倒しました。グレイトドラゴンも仲間にしました。あとは最後のすごろくやって、なんとかエスタークを15ターンで倒せるようになるまでレベル上げるだけです。やっぱり会話機能は神。ビアンカと女の子は可愛すぎでした。

さて、軽くジャブっといて本題。

昨日の記事で新作小説の最新話が更新されています。その中で真相が語られているのですが、実はまだ説明しきれていない部分が結構ありまして。まあ一人称なので淳くんの知りえない事やシェイドが説明を端折った部分が語られないのは仕方がない事なのですけどね。三人称だったら全部拾えたのでしょうけど…それだとマジで文量がとんでもねー事になってしまいますし。今のままでもとんでもねーのに。
そんな訳で、今日の記事で若干の補足説明。題して『教えて!シキ先生!』って感じ?……どっかのイロモノ扱いされてるカレー魔人の風味が漂ってますが、まあ気にしない。今日はその第1回目という事で。……何分本編で説明しきれていない部分が多いので、今回だけでは足りないのですよ。多分次回もセットでやると思います。

ネタバレ満載なのでまだ本編を読んでない人は昨日の記事、もしくは『新作小説』のカテゴリをどうぞ。興味ない人は回れ右でお願いしマース。






前提として、この小説に出て来る『ヴァンパイア』の生態は月姫やらメルブラやらのシステムとは関係ありません。『聖堂教会』とか何やらアレな固有名詞も出て来ますが、関係ないったらないのです。まずは『新夜シキ=TYPE-MOONの回し者』の図式から離れなさい。どっちかつーと笠井潔の『ヴァンパイヤー・ウォーズ』の設定に酷似してます。こっちはまあヴァンパイアの血が体内に入っても死徒化はしないで、回復力と身体能力の向上効果があっただけですが。因みにこの『ヴァンパイヤー・ウォーズ』は講談社文庫で出てます。全11巻ですが。表紙絵とキャラデザインは武内崇。ヒロインのラミア・ヴィンダウはアルクェイドと髪下ろしたセイバーを足して2で割ったようなビジュアルをしてます。可愛いです。伝奇好きと武内さんの絵が好きな人にはお勧め。結構エロいですが。

…こほん。話が逸れました。

本来、美彩ちゃんや淳くんのような『自我を持った死徒』というのは基本的にいません。これは体内のザルーヴァが薄すぎた事によるイレギュラーなのですが、普通ならこの『ザルーヴァが薄すぎた』という状況自体がないのです。
つまり、ものっそい喉が渇いて仕方がない状態で目の前に充分な量の水があるのに、その水を一口しか飲まないなんて事はないでしょう?普通なら渇きを潤せるだけの量を飲むはずです。いっぱい飲めばそれだけザルーヴァの逆流も多くなるし、普通は失血死します。吸血衝動に苛まれた淳くんが美彩ちゃんを殺す程血を吸ったのは至極当然の流れ。
吸血衝動には波があるのですが、淳くんはザルーヴァを取り込んだ瞬間にそれがピークに。濃度が薄い為普通の死徒よりは弱い筈なんですけどね。それでも前後不覚になるくらいは来るみたい。美彩ちゃんの血を吸ったので暫くは苛まれずに済むと思いますが。美彩ちゃんの方は……実はその辺、後のシーンで語られるので取り敢えず保留。
ザルーヴァの量が少ない事の利点は、人間としては充分すぎる程の恩恵を得られますが、死徒としてはあくまで中途半端。能力も低いし真祖の命令も受け付けない。従ってわざわざ濃度の低い死徒を作り出す利点なんて真祖の方には全くない訳で。今回は淳くんの蛮行にシェイドのバカが驚いて口を離してしまった為に起こってしまった事なのですよ。他の真祖から見たら失笑もの。
で、こうして濃度が通常よりもかなり低い死徒が出来上がってしまった訳です。その淳くんからザルーヴァを注入されて死徒化した美彩ちゃんは淳くんよりも更に濃度が低い。だから失血死から回復するのに3日も掛かったのです。通常の死徒ならば30分と掛からず回復する所なのですけどね。だって死徒化する場合の死因は間違いなく失血死が一番多い筈ですから。ザルーヴァは失血死の回復が一番得意とする所。因みに、淳くんも美彩ちゃんも咬まれた時の傷跡は残ってません。体内に入り込んだザルーヴァは流失を防ぐ為にまずその傷口を塞ぎます。だから警察で取り調べやら司法解剖やらしても原因が分からなかったし淳くんは容疑を掛けられる事もなかった訳です。口元に残っていた血は雨で流れましたし。
ザルーヴァのスペルは一応『zluva』としています。タイトルに付いている『blood type:Z』はこれの事ですね。前述した『ヴァンパイヤー・ウォーズ』で、ヴァンパイアの血は『ゾルーカ』という名前で出来ますが、これはそれに引っ掛けた(パクった?)ものでして。や、流石にそのまま使うのはマズかろうと。スペルは一応自分で考えたのですが、何かちょっと調べてみた所、インドネシア語あたりに同じスペルの言葉があるみたいです。意味も読みも分かりませんが。誰か分かる人がいらっしゃいましたら是非ご一報を。テキトーに考えただけなのでもしかしたらおかしな言葉を使用しているかも……。
淳くんが最後にやった『完全覚醒』っていうのは、普通死徒の中ではザルーヴァは大半が寝ています。吸血衝動はその寝返りみたいなもんでしょうか。淳くんはその眠っているザルーヴァに自意識を以て働きかけ、叩き起こしたのです。こうする事により低い濃度でも死徒と変わらない身体能力を得られ、自我を壊さずにその恩恵を十全に引き出したのです。他の自我を持たない死徒では出来ない芸当。因みに真祖は最初から起きてますから、吸血衝動をもコントロール出来ます。淳くんはまだ目覚めて間もないので衝動のコントロールまでは出来ないと思いますが。
……でもこれって、よく考えれば超人製造法に他なりませんよね。こんな人間が増えたらスポーツ界の歴史が根底から覆ります。つまり、100mを5秒で走れるヤツが出てきたり、フィギュアスケートで8回転トゥループかますヤツが出てきたり、リアル少林サッカーやリアルテニスの王子様が出来ちゃったりする訳ですよ。それ何て愉快型不思議時空?な世界になっちまう訳ですよ。この世はでっかい宝島ですよ?ザルーヴァが完全覚醒はしていないとは言え美彩ちゃんもそれに近い事が出来ますから、当然一般人に混じって新体操なんて出来る訳がないです。金メダルとかいう次元じゃねえです。業界激震です。大混乱です。
まあ28世紀くらいまで行けば割と一般常識化している可能性も無きにしも非ずですが、21世紀序盤の現代ではそんなチート人間を受け入れるだけの器はない訳で。長寿記録も一気に倍以上になりますし。年金問題とか大変そうです。あ、寿命に関してですが、死徒はザルーヴァを体内で生成出来ないので寿命がありますが(幾らザルーヴァでも徐々に減退していくから)真祖は生成出来るので不老不死です。

……とまあ今語れるのはこんな所かな。話が進むともうちょっと書ける事も増えてくるのだけど。……何かこういうの書いてると、やっぱり私は伝奇好きなんだなぁと痛感。
by araya-shiki | 2008-09-03 10:49 | Comments(5)
Commented by 天空十六夜 at 2008-09-03 21:29 x
>『ヴァンパイヤー・ウォーズ』の設定に酷似
ああ、だからどこかで聞いたような気がしたんですか。
そういえばあれって、ラストが宇宙空間で(自主規制)
ちなみに、私はこの本を学校の図書館で読んだんですよね~…(苦笑)。
Commented by rat at 2008-09-03 23:06 x
す、すみません……、真っ先にその作品が脳裏を過ぎってしまってました(汗)
なんだか、随分と深く構想を練ってあるんですね……。
バトル展開やら、会話の流れやらで超人化してるというのは察することが出来ましたが、確かにそんなのが大会に出たらえらいこっちゃですよね(苦笑)
Commented by araya-shiki at 2008-09-04 10:50
>天空十六夜様
をを、読んだ事ある人がいた!誰もいないと思っていたのですけど(汗)。
ええ、確かに宇宙空間で(自主規制) …舞台を宇宙まで引っ張っておいてあの終わり方は若干如何なものかという気もしましたが…(苦笑)。…あれを図書館で読んだのですか…。

>rat様
…まあ私が今まで散々月姫だの何だの言っていた所為なので仕方ないですよねー。ある程度深いのはいいのですけど、別に商業誌でも何でもないのに無駄に深すぎるのは些か問題かとは思います(苦笑)。
一応『ヴァンパイア=身体能力が鬼』という前提の下で話しているので、その辺は隠さなくてもいいかなと思いまして。『100mを5秒で』とかあの辺の件は早く書きたかったのですよ(笑)。
Commented by ru-raa at 2008-09-05 14:29
『聖堂教会』が出てきたので、那須きのこの影響が強いのかな、と思ったのですが違ったのですね(苦笑)。
それと『ヴァンパイヤー戦争』、絵師さん繋がりで気になったので、面白いかなと調べてみたところ、思ったよりもグロイようで……。
少々、購入しようか迷っているので、シキさんの個人的な感想を聞かせていただければ、と思うのですが、いかがでしょうか?
それでは。
Commented by araya-shiki at 2008-09-06 09:51
>ルーラー様
『聖堂教会』は奈須きのこ、『ヴァンパイアの設定』は笠井潔って所ですね。…結局他から流用してんじゃねーか…。
『ヴァンパイヤー戦争』に関してはそちらのブログにコメントしておきます。
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幾千の言葉を紡ぎ言霊を届ける新夜 詩希のブログ『BE THERE』。初めての方はカテゴリ『初めましての方へ』を読んで下さい。一応更新復活中。……変わってない? それはきっとタイミングの問題。


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