BE THERE

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『Time Slip Innovation』の冒頭をエミットとメーティを入れ替えて作ったif小説。


「えっと……、お兄さん、過去に行ってみたく…ないですか?」



 オレの名は藤堂秋臣(とうどうあきおみ)。21歳。お気楽極楽大学生。見た目カッコいいともカッコ悪いとも言われない程度の至ってフツーの一般人。無論金はない。
 そんなオレに、今まさに天使が声を掛けてきた。

「えっと……、お兄さん聞こえてるですか……?」

「…………可愛い」

「はい?」

 目の前でオレに話し掛けてくる、灰色の長いツインテールを揺らした女の子。大学からの帰り道、オレは突然声を掛けられた。
 歳はよく分からないが、行っててもせいぜいハイティーン。紫掛かった瞳は不安そうにオレを覗き込んでいる。顔立ちは非常に整っていて、少し垂れた目尻や体の前でもじもじと手をすり合わせている仕草など、どれをとっても『THE 女の子』と言った風貌だ。要するに、とんでもなく可愛い。可愛すぎる。もうこの世のものとは思えない。…や、実際そうなのかどうかは今のオレが知る由もない事だが、もしも『天使』がいるのなら、恐らくこんな感じで間違いない。いや、これは最早神だ!芸術だ!至高の極みだ!!ふ…お兄さん、キミに萌やされちまったよ……!!

「可愛いっ!!可愛すぎるぞキミ!!よ~し、話を聞こうじゃないか!!さあ、何でも言ってくれたまえ!!キミの為なら例え火の中水の中!!殺人・強盗だって辞さない覚悟で!!」

「はうぅぅぅ!ボク、何か破滅的に人選ミスしたっぽい気がするですーーー!!」

「しかもボクっ娘ォォォーーーーーーーー!!!」

 これでもかって程の絶叫。周囲の目なんざ文字通りアウトオブ眼中。素晴らしい!素晴らしすぎるぞ、麗しのキミ!!オレのツボをよく心得ている!!もう過去でも未来でも何処へでも行ってやろうじゃねえか!!…ってオレ、このコが何者なのかまだ知らんだろうが。名前さえも聞いてねえし。気持ちは分かるが先走るな。獲物が逃げる。
 オレは襟を正して、一つ深呼吸。冷静に彼女と向き合う。

「で、キミの名前は?」

「あ…、えっと、メーティ…です…」

「メーティ…。う~ん、いい名前だ。『TIME』を引っくり返しただけのどこぞの変態とは大違い」

「えっ!?お姉ちゃんを知ってるですか!?」

「…ん?オレ、今なんか言ったか?よく思い出せんが……まあいいや。じゃあオレの事は…そうだな、差し当たって『お兄ちゃん』とでも呼んでもらおうか」

「何で初対面の人をお兄ちゃんと呼ばなきゃいけないですかーー!?」

「『お兄ちゃん』がイヤなら『ご主人様』でも構わんが。…あ、むしろそっちの方がいいかも…。さあて、話はそこの喫茶店で聞こうか」

「お姉ちゃーーーん!!助けてですーーー!!人間界は怖い所ですーーーーーー!!!」






……うーむ、これまた色々やっちまった感のあるif小説ですな…(汗)。秋臣のキャラがいい加減酷い崩壊具合になってる気がするが…まあヤツは元々壊れてたからどうでもいいか(爆)。メーティの運命やいかに。

明日は更新出来ませんので、せめてもの心づけでした。…つっても制作時間30分ほどですが…。楽しんで頂けたら幸いです。
うん、秋臣ならこの通り、幾らでも書けるな。碧の100倍筆が進む(笑)。
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by araya-shiki | 2007-10-06 16:00
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幾千の言葉を紡ぎ言霊を届ける新夜 詩希のブログ『BE THERE』。初めての方はカテゴリ『初めましての方へ』を読んで下さい。一応更新復活中。……変わってない? それはきっとタイミングの問題。


by araya-shiki
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